LARICH個展 - 宝石への想いが交差する場所

LARICH個展 - 宝石への想いが交差する場所 - LARICH

全国6都市で開催される個展「LARICH JEWELRY SHOW」。第一弾の大阪会場が終了しました。

 

「LARICH JEWELRY SHOW」では、定番コレクションから新作に加え、希少性の高いルースも手に取ることができます。また製品やルースの購入だけではなく、フルオーダーメイドやリフォームの依頼も可能です。

 

思い描くイメージをデザイナーと共有することで、より理想の形に近づいていくのがオーダージュエリーの醍醐味。LARICHの個展ではデザイナーや製作者と直接対話できるので、その場で新たなアイデアが生まれてくることもあります。

 

継続的な開催を期待する声がSNS上でも多く寄せられていたLARICHの個展。その背景に迫るため、ブランドディレクターの松本氏にお話を伺ってみました。

 

──個展「LARICH JEWELRY SHOW」のテーマを教えてください。

 

松本 テーマは「出逢い」です。昨年LARICHの個展を開催する中で、お客様からは「もっと交流できる機会がほしい」という声をたくさんいただきました。オンラインでのやり取りが活発になった今だからこそ、リアルな場での対話が重要だと改めて実感した1年間でしたね。「こんなジュエリーを作ってみたい」「宝石って実際に見るとこんなに美しいものなんだ」と、思う存分に語り合える場を増やすことが個展開催の目的の一つです。お客様とのやり取りの中で、私たちも多くの気付きと学びを得ることができています。

 

──個展で大切にされていることはありますか。


松本 LARICHの個展は、ジュエリー現物に触れていただける貴重な機会だと考えています。ですから、「お客様にジュエリーのリアルな魅力を感じていただける空間になっているか」、という視点を大切にしています。じっくり落ち着いてご覧いただけるよう、テーブルなど着席できるスペースを用意したり、ナチュラルな宝石の美しさを体感できるよう照明に配慮したりしていますね。もちろん会場によっては制約がありますが、少しでも良い環境を作るように心がけています。

 


──ルースやジュエリーを実際に拝見して、光の当たり方で宝石の見え方がずいぶんと違うと実感しました。


松本 そうですね、光の色や強さで印象は大きく変わります。宝石は一つひとつが個性的で、違った色味をしています。身に着けた時を想像しながら、ゆっくりとお選びいただきたいですね。特にルースをご覧になりたい方は、できる限り日中の早い時間帯にご来場いただくことをお薦めしています。

 

──フルオーダーのご相談も多いと聞いています。


松本 ありがたいことに、SNS上だけでなく個展でオーダーの相談をしていただく機会が増えています。個展にはジュエリーメーカーである私とデザイナーの大野さんが常駐しています。LARICHの作品をベースにお客様の好みを取り入れたカスタムジュエリーをデザインしたり、全く一から新しいジュエリーをデザインしたり、丁寧にやり取りを重ねながらご提案させていただいております。その場で即決していただく必要はございませんし、デザインのご提案から数か月検討されたのちに加工のご依頼をいただくケースも多いです。フルオーダーの納期は設計、加工内容によって大きく変わりますが、現在では3か月〜半年ほど頂戴しております。

 

 

──リフォームや修理にも対応されているのですね。


松本 もちろんリフォームや修理にもお応えできます。工房直販価格でお見積もりまでできることもLARICHの強みの一つですね。昔の立て爪のダイヤモンドリングなど、お祖母様、お母様から譲り受けたジュエリーを今風のデザインにしたいと、リフォームを希望される方も多いです。ネックレスのチェーン切れ、指輪のサイズ直しなどのお修理も承っています。

 

──大阪会場にご来場のみなさまの反応はいかがでしたか?


松本 初対面同士のお客様がルースやジュエリーを囲んでお話されたり、目の前でデザイン画を描くのをご覧いただいたり、双方向コミュニケーションならではの面白さを感じていただけたのではと思います。私たちも楽しい時間を過ごすことができました。話の流れによっては、SNSではあえて公開していないルース調達に関わる裏話をお伝えすることも(笑)。ルースや製品のお披露目の場というだけではなく、宝石の採掘から研磨、カット、デザイン、加工まで、ジュエリーが出来上がるまでの背景を解像度高くお伝えできるのも個展ならではの良さですね。

 

 

──バックストーリーを知ると、よりジュエリーに愛着が沸きそうですね。


松本 私自身、ジュエリーを製造する会社の人間でありながらも、ストーンバイヤーとして世界各国の鉱山主、ストーンカッター、ディーラーなどとも密に連携を行い、海外での石の買い付けから行っています。一つひとつの石に思い入れを持っています。ジュエリーやルースが持つ一連のストーリーに共感していただけた時には、作り手としても心を打たれますね。

 

──宝石への想いが交差するLARICHの個展、4月は名古屋・広島、5月には仙台・東京、そして7月には札幌と続きます。初開催となる場所も多いとか。


松本 広島、仙台、札幌の3都市へは、LARICHとして初めて訪問します。実は父が広島の三次市出身ということもあり、広島には幼少の頃から頻繁に足を運んでいます。商談でも幾度となく訪れている第二の故郷なのですが、LARICHとして改めて皆様と交流できることを楽しみにしています。個別に新規開催のご要望があった仙台や札幌でも、昨年からお付き合いのある東京や名古屋でも、どのような出逢いが生まれるのかと心待ちにしています。せっかくの機会ですので、皆様にはごゆっくりお過ごしいただければと思います。


──個展「LARICH JEWELRY SHOW」から生まれる”出逢い”が楽しみですね。本日はお時間いただき、ありがとうございました。


ゆっくりとご覧になりたい方は、事前のご予約がおすすめです。


LARICH個展予約ページ
https://www.larich.info/

 


ライター:南口太我

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